紛争の内容
賃料未払いに基づく各賃貸借契約の解除による土地・建物の明渡請求
数か月滞納、まだら支払いが続いた事案。賃貸人入居者と連絡取れない。夫婦関係悪化。妻子を残し、賃貸名義人が連帯保証人宅に別居。妻子退去後、名義人戻る。名義人無職、求職中。

交渉・調停・訴訟などの経過
訴状において、各賃貸借解除の意思表示。訴状の送達完了。
第1回期日に、入居者のみ出頭。
本年9月末までの任意退去、未払い賃料について、2年内の完済確約申し出あったため、翌週に、和解期日指定。
和解期日には、被告両名出席。各回和解金の建物賃料分、駐車場賃料分に振り分け、裁判上の和解成立。

本事例の結末
和解調書通り、本年9月末に任意退去完了。翌月からの和解金支払いを残す。

本事例に学ぶこと
早期の訴訟委任があれば、半年以上前に、退去可能だった事案。
親族連帯保証人が、名義人への連絡を仲介しない場合、現地(物件)の居住状況の確認が必要。

弁護士 榎本 誉